自然な排便とは
さて、排泄という領域で、この方向性をめざすとは、いったいどういうことだろうか。
自発的で主体的な排便なんてものがあるのだろうか。
まず第一には、姿勢である。
座って排泄することは、科学的でもあり、主体的な方法でもある。
逆に、いまだに大半の病院や施設で行なわれているような寝たままの排泄のほうが、非科学的で受け身的なやり方だということになる。
座って排泄する理由は、何とか重力や腹圧を利用して、"自然な"排便を実現しようというところにある。
では、"不自然な"排泄とは何かというと、浣腸や下剤に頼った排便ということになる。
いくら便秘が痴呆性老人の問題行動の原因だといっても、毎回のように浣腸で処理してしまうのでは、問題行動を消失させようとして老人を受け身的にし、新たな問題を生じさせるかもしれない。
なんとか、自発的で主体的な自然排便に近づけるため、姿勢以外にはどんな条件があるだろうか。