飛ぶ教室/ケストナー作
おそらくクリスマスの本当の意味は、子どもにとっては、欠けている部分を補い、おとなにとっては、失われたものを再発見し、永遠の少年のイメージを心の奥にかいまみて、あの全体的で豊かな子どもの心の拡がりを、さらに自分のものにすることなのではないでしょうか。
一度捨てた子どもの心をとり戻すのが、おとなになることだというのは、パラドックスのようだが、その矛盾した真実を、ケストナーはなんとかして語ろうとして、この『飛ぶ教室』を書いたように思います。
こうして、主人公の一人の少年が書いた『飛ぶ教室』とよばれる劇が、いよいよ上演されることになります。